6世紀初頭のデンマーク。その城では、国王フロースガール(アンソニー・ホプキンス)を囲んで、盛大な宴が繰り広げられていた。その場を襲ったのは巨大な異形の怪物グレンデル(クリスピン・グローバー)だった。華やかな饗宴の場は一転、恐怖のどん底へと叩き落とされる。国王は、怪物を退治したものに富と名声を約束し、各国から続々と猛者たちが押しかけてきた。しかし、ことごとく打ち負かされて失望が広がる中、勇者ベオウルフ(レイ・ウィンストン)が現れて、怪物退治を宣言した。武器も鎧も捨て裸で闘いに臨んだベオウルフは、遂にグレンデルを倒すことに成功する。瀕死のグレンデルは、母(アンジェリーナ・ジョリー)のもとへ逃げ帰り、ベオウルフの名を告げて息絶えた。翌朝、ベオウルフが目にしたのは、皆殺しにされた兵士たちの無惨な姿だった。国王は、グレンデルの母の仕業だと告げる。