第七官界彷徨 尾崎翠を探して

第七官界彷徨 尾崎翠を探して
1999
108分
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ゲイ・パーティに参加したアドとサフラは、壁に設置されているモニターに不思議な映像が映るのに気づく。それは、古本屋で見つけてきた『アップルパイの午後』という本の作者である尾崎翠の半生と、彼女が書き記した著書『第七官界彷徨』のドラマであった----。【尾崎翠を探して】尾崎翠は、晩年を故郷の鳥取で過ごしていた。1971年、74歳でこの世を去った翠。映画は、彼女の数奇な数奇な人生を遡っていく。68歳で入った老人ホームでの出来事、幻聴幻覚に悩まされた50代、「第七官界彷徨」の出版に喜んだ日、頭痛薬ミグレニンの中毒に苦しんだ30代、高橋丈雄とのロマンス、そして松下文子や林芙美子らと夢を語り合った若かりし頃のこと。【第七官界彷徨】小野町子は、人間の第六感を超えた第七官に響くような詩を書く詩人を目指し、田舎から上京してきた赤毛の少女だ。彼女は、従兄弟で音楽家を目指す三五郎の暮らす借家に賄い婦として入り、そこに同居する分裂心理病院の医師である小野一助と苔の心理を研究する弟の二助らの面倒をみながら、様々な体験をしていく。三五郎たちの片恋の悩み、隣家の娘との交流、そして血縁外の男性との初めての恋。さて、尾崎翠による第六感を超える不思議な世界に魅せられたアドとサフラ。他のパーティの客たちも、いつの間にかモニターに惹きつけられ、拍手を送っていた。そして、それに応えるかのように、モニターの中には鳥取の砂丘を闊歩する翠たちの姿があった。

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