青年J・P・フィンチ(ロバート・モース)はかなりインチキ者で、人の意表をついていては得意がっている男である。彼はワールド・ワイド・ウィケット会社にやっと就職し、郵便物取扱係を命ぜられた。そこには社長ビグリー(ルディ・ヴァリー)の甥フランプ(アンソニー・ティーグ)がいて、彼もまたフィンチと同様立身出世して社長になろうと張り切っていた。有力な競争相手のフィンチ出現にフランプは戦々恐々、何かとフィンチを失敗に追いこもうとたくらんでいた。