ドイツの名もないクラブをクビになったばかりの歌手ゾフィ(カッチャ・リーマン)は父に呼ばれ、ネットのニュースを見せられて唖然とする。そこには、1年前に亡くなった最愛の母エヴェリンに生き写しの女性カタリーナ(バルバラ・スコヴァ)の姿があった。彼女はメトロポリタン・オペラの著名なプリマドンナで、同じ歌手でもゾフィとは異次元のスターだった。どうしても彼女のことが知りたい父は、ゾフィを強引にニューヨークへ送り出す。ゾフィは、気まぐれでミステリアスなカタリーナに振り回されながら、彼女と母の関係を探る。やがて、家族の知らない母のもう一つの顔が明かされていく……。