エビイとマーサのブルースター姉妹は、ブルックリンの山の手の大邸宅に住んでいる。やさしいけれども、気の触れたこの老嬢たちは、孤独な異性の老人を天国に送りたいという奇妙な考えに捕らわれていて、部屋を貸してやるといっては誘い込み、ヒ素の混じったブドー酒の杯を与えるのであった。老嬢たちには、三人の甥がある。その一人テデイは自ら第26代大統領の故テデイ・ローズヴェルトであると思い込んでいる精神障害者である。