資産家・牧田家の跡取り娘・静子(安部萌生)は、両親を事故で亡くし心を閉ざしていた。祖父が残した豪邸で家政婦・奈津(宮本真希)と二人で暮らしていたが、ある日、奈津が窓から落とした鉢が、たまたま通りかかった男(大橋彰)の顔を直撃する。男は命に別条はなかったが、記憶喪失になってしまう。事故の責任を感じた奈津は、記憶が戻るまで、牧田家で男の面倒を見ることを提案する。「俺は何かの達人だった気がする」という男の言葉をヒントに、記憶を戻すための作戦は始まる。男の記憶がすべて戻ったとき、静子や奈津をも巻き込む計画が動き出す……。