かつて結婚していたものの、数年で離婚した後は独身のまま過ごしてきた仁科孝祐(前川清)は、大阪の大手ゼネコン会社で勤め上げ、2012年の早春に定年を迎える。ある日、部屋の整理をしていた孝祐は、42年前に文通を通じて知り合った少女、秋山美月(清水くるみ)の絵手紙を発見。その頃の思い出を甦らせた孝祐は、彼女に会いたいという想いに突き動かされるように、特急列車“雷鳥”に飛び乗る。向かうは、彼女との思い出の地・福井。その手には絵手紙が握られていた。