旧東ドイツ、ライプツィヒ近郊。内気で引きこもりがちな27歳のクリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)は、ある騒動の後に建設現場での仕事をクビになり、スーパーマーケットの在庫管理担当として働き始める。レジでの雑踏やフォークリフトなど、自分にとってまったく未知の世界に放り込まれた彼は、ルディ(アンドレアス・レオポルト)、職場で唯一ハンドパレットトラックの操縦を許可されているクラウス(ミヒャエル・シュペヒト)、ユルゲン、飲料セクションのブルーノ(ペーター・クルト)と出会う。クリスティアンに仕事のいろはやフォークリフトの操縦の仕方を教えてくれたブルーノは、クリスティアンにとって父親のような存在になる。クリスティアンは通路で、スイーツセクションの同僚で39歳のマリオン(ザンドラ・ヒュラー)と出会い、彼女の謎めいた魅力に一瞬で惹かれる。コーヒーマシーンのある休憩所がおきまりの場所となった二人は、親密になっていくが……。