1975年、イギリス。ロンドンから北2マイルに富裕層向けのタワーマンションが建設される。そこはラグジュアリーな内装や抜群の眺望を有するだけでなく、敷地内にスーパーマーケット、プール、銀行、医療施設、小学校、レストランなどありとあらゆる設備が整っており、人々の生活の夢を具現化したような住居空間だった。医師のラング(トム・ヒドルストン)は、マンションのコンセプトを考案した建築家ロイヤル(ジェレミー・アイアンズ)に誘われ、このマンションに入居する。俳優、モデル、アーティスト、TVプロデューサーなど一流のセレブリティばかりの住人たちは、毎晩のように派手なパーティーを開き、自らの成功に酔いしれ人生を謳歌していた。彼らと同様にこの狂乱の宴の中に身を投じるラングだったが、ワイルダー(ルーク・エヴァンス)という男と出会い、フロアの高低によって階級間の摩擦が存在することを知る。そんなある夜、停電が起こり、住人たちの問題が浮き彫りになる……。