監督のレミー(レミー・ベルヴォー)、カメラマンのアンドレ(アンドレ・ボンゼル)、録音技師のパトリック(ジャン・マルク・シュニエ)の撮影クルーは、殺人犯ベン(ブノワ・ポールヴールド)のドキュメンタリー映画撮影のため、彼の日常を追っている。列車内で女性を絞殺し、布で包んだ死体を無造作に川に捨てるベンは、一見陽気なごく普通の男。月の初めは郵便配達を襲う。年金をいただき、ついでに金を貯めている老人の家も分かって一石二鳥だと言う。団地に押し入り、突然耳元で大声を出して老婆をショック死させ、弾丸の節約だとうそぶくベン。