1990年代初頭のパリ。HIV/エイズの脅威は特に若い世代を中心に広がっていたものの、政府も製薬業界も対策に本腰を入れず、社会的にもHIV感染者に対し偏見や差別が持たれるようになっていった。そんな中、不安に駆られる感染者だけでなく恋人や家族など身近な人が感染し対策を訴える者、問題意識を持った者たちが活動団体ACT UP - Parisに集まり、エイズ患者やHIV感染者への不当な差別や環境を改善するため、デモ行進や政府・製薬会社への抗議、高校での性教育などの活動を行っていた。