絞死刑
絞死刑
1968 · 犯罪/ドラマ · 日本
119分
拘置所の片隅の死刑場で、絞縄を首にかけられ、踏板を落とされ、死刑囚Rは、何ら異状なく刑を執行されたのにもかかわらず死ななかった。一本のロープにぶら下がったRは気を失ってはいたが、脈拍は正常に打ちつづけていたのだ。立会人である検察官、所長をはじめとする拘置所職員は、この異常な事態に仰天し、再度、刑を執行しようとしたが、心神喪失状態にある者に刑を執行するのは法律で許されていなかった。間もなく、死亡確認が仕事の医務官の手当てで、Rは目を開いた。