1912年、フランス・パリ郊外サンリス。家政婦として生計を立てていたセラフィーヌ(ヨランド・モロー)は、草木や花々に話しかけ、部屋にこもって黙々と絵を描く日々を送っていた。ある日、彼女の働く家に、ドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデ(ウルリッヒ・トゥクール)とその妹アンヌ・マリー(アンヌ・ベネント)が引っ越してくる。その家を管理する女主人が、芸術愛好家を招いて食事会を開き、同席したウーデは部屋の片隅に置かれたセラフィーヌの絵に衝撃を受ける。