初夏のニューイングランド地方。「ゴールデン・ポンド」と呼ばれる湖のほとりに、サイヤー一家の別荘があった。引退した大学教授ノーマン(ヘンリー・フォンダ)と妻エセル(キャサリン・へッブバーン)が、今年も夏をこの別荘で過ごそうとやってきた。もうすぐ80歳をむかえるノーマンは心臓が悪く、物忘れもひどくなっており、死への恐怖は増すばかりであったが、エセルはおだやかな愛情をもってノーマンを支えていた。ある日、彼らの1人娘チェルシー(ジェーン・フォンダ)から手紙が届く。