日本統治時代、幼くして家族を失ったチュンサムは、仲間からの厚い信頼と持ち前の度胸の良さで京城(現在のソウル)の物乞い集団のワンチョ(ボス)となる。そんな中、チュンサムはかつて大邱(テグ)で出会い、一目惚れしたヨンジに再会する。裕福な家庭から没落した彼女は、家族のために妓生(キーセン)となっていたが、それでもチュンサムは、彼女との愛を育んでいく。ところがある日、日本の首脳部を暗殺しようとした独立運動の闘士ハニョンを助けたことで、日ごろチュンサムの存在を疎ましく思う日本軍に目をつけられ、戦争の最前線に送られてしまう。やっとの思いで京城に戻りヨンジに再会するが、チュンサムが死んだと思い込んでいたヨンジは、映画俳優との結婚を目前に控えていたのだった…。