東京・下町の片隅にひっそりと佇む、昔ながらの小さな駄菓子屋「さくらや」。 両親を早くに亡くし、祖父母に育てられた主人公・太郎(オダギリジョー)は、祖父の他界後、 大好きな祖母・明子(八千草薫)が一人で営む「さくらや」を守ろうと奮闘しているが、経営状態は厳しく、なかなか上手くいかない。 さくらやの裏口には、太郎の幼馴染で脚本家志望の三枝(勝地涼)や、客の少なくなってしまった銭湯を経営する島崎(嶋田久作)、 太郎の後輩で仕事に挫折した経験を持つ剛(前野朋哉)ら、常連客が入り浸っており、 太郎も一緒に駄菓子を食べてはたわいもないお喋りをするという、少年時代のような時間を過ごしていた。 そんな中、離婚を機に息子を連れて地元に帰って来た太郎の幼馴染の礼子(尾野真千子)と再会し…。