孤児だった中村中蔵(のちの仲蔵/中村勘九郎)は長唄と踊りの師匠(若村麻由美)の夫婦に育てられたが、やがて中村座の中堅役者・中村傳九郎(髙嶋政宏)の弟子となり、役者修業に励んでいた。踊りが得意な中蔵は女形の瀬川錦次(中村七之助)らに稽古をつけるなど才能を見せ、「大立者」と称される人気役者・二代目松本幸四郎(市村正親)の目にも留まるようになっていく。