レビュー
tsutomuta

tsutomuta

3 years ago

3.0


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のんちゃんのり弁

映画 ・ 2009

「のんちゃんののり弁」ではなく、「のんちゃんのり弁」である。シングルマザーが子供に弁当を続ける話かと思ったら、生活をするために、弁当屋を始める話であった。(今日も嫌がらせ弁当のような話かと思った。) 14年前であるから、ジェンダーの描き方が、差別的であるが、当時としては精一杯女性の自立を描いているつもりのようだ。 話は、弁当屋を開業するところで終わっている。本当は、それからが面白くなるところなのに。 女性の自立がテーマなのだろから、弁当屋を営んで紆余曲折の様子を、娘が成人になるまで、(または、娘が結婚し、子供が出来るまで)を描けば、もっと作品に深みが出たような気がする。 当時は、まだまだ、女性差別が残っていた頃だから、女性が弁当屋を開業するだけで、凄いことだったのだろう。でも、本当の女性の自立は、弁当屋を営みながら、子供を育て、且つ恋もする過程にあるのではないか。 演出や俳優の演技は良い。しかし、台本の根底にある思想が、男性優位主義から脱しておらず、浅はかであるから、薄っぺらな映画になってしまったのだろうと思う。 そうは言っても、上映当時は、大変盛り上がり、のんちゃん弁当を商店街で売ったそうである。当時としては、女性の自立を描いた画期的な映画であったようだ。