レビュー
leem

leem

1 year ago

5.0


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파친코

本 ・ 2022

20世紀末の日本社会においても、朝鮮人という身分は消せない烙印のように付きまとった。どれだけ誠実に生きても、日本語を完璧に話せても、経済的に成功しても、彼らに向けられる差別は終わらない。作中でモザスが言ったように、「朝鮮人はどれだけ金を持っていても日本人にはなれない」。この一言は、彼と彼の息子(ソロモン)の現実を端的に表している。異邦人として生きるとは何だろうか。どこかに根を下ろそうとしても、完全には受け入れられない人生。所属しているはずなのに、常に周囲を漂わなければならない人生。読んでいるうちに、さまざまな思いが巡った。個人的には、第一巻が特に良かった。