夢去りぬ

1900年代のニューヨーク。モデルのエヴリン(ジョーン・コリン ズ)は、ブロードウエイのカジノ劇場で衣裳作りの請負仕事をしている母親と細々と暮していた。だが彼女の似顔絵が雑誌の表紙に出たことから、エヴリンはカジノ劇場の演出者に見出されて舞台に立つようになった。ある日、踊り子の1人グエンの手引で、中年の有名な建築家スタンフォード・ホワイト(レイ・ミランド)のパーティに招かれたエヴリンは、スタンフォードと相ひかれるようになったが彼には妻があった。一方ピッツバーグの製鉄業者で百万長者のソウ家の御曹子ハリイ・K・ソウ(ファーリー・グレンジャー)も美しいエヴリンに眼をつけ、スタンフォードとことごとに対立した。だが、、エヴリンの心は若い感情家のハリイよりも、落ついたスタンフォードの方に傾きがちだった。ある日エヴリンは男ばかりのパーティの座興として雇われることになったが、これを知ったスタンフォードは彼女をむりやりに自分のアパートにつれて行き、その無分別さをたしなめた。エヴリンの無鉄砲な行動を心配したスタンフォードは間もなく彼女を地方の学校に入れて寄宿舎生活をさせようとした。しかしエヴリンは、あくまで彼女につきまとう蕩児のハリイとヨーロッパ旅行の末結婚してしまいスタンフォードを失望させた。だが、結婚後もハリイはスタンフォードが絶えずエヴリンにつきまとっていると邪推して嫉妬し、エヴリンの結婚生活は惨めだった。ある夜、マディスン・スクェア・ガーデンの屋上劇場で、ハリイはそこに来合わせたスタンフォードをついに射殺してしまった。公判においては、ハリイが兇行の際に気が狂っていたという証言が成立し彼は無罪となったが精神病院送りとなった。エヴリンはソウ家を離れて再びヴォードヴィルの舞台に立ち、「赤いブランコの娘」に出演するのだった。