そして船は行く
E la Nave Va
1984 · 音楽/歴史/ドラマ · イタリア
132分

1914年7月。ナポリ港の第10埠頭は賑わっていた。大西洋横断客船『グロリアN号』が、まもなく出航するのだ。この豪華船の乗客たちは、オペラ歌手のイルデブランダ・クッファリ(バーバラ・ジェフォード)とアウレリアーノ・フチレット(ヴィクトル・ポレッティ)や新聞記者オルランド(フレディ・ジョーンズ)、レジナルド・ドンビー卿(ピーター・シィリアー)、それにオーストリア・ハンガリー帝国のヘルツォーク大公(フィオレンツォ・セッラ)と盲目の姉皇女(ピナ・バウシュ)ら、その顔ぶれは多彩だ。実は、この『グロリアN号』の目的地は、地中海にうかぶエリモ島。世紀のソプラノ歌手といわれた故エドゥメア・テトゥアの「遺骨は故郷の海に流してほしい」という遺言を全うするために、世界中から彼女を愛した人々が集まり、この船を借りきったのだ。