四畳半襖の裏張り
The World of Geisha
1972 · 日本
72分
日本全国で米騒動が頻発する大正中期、東京・山の手の花街の夏。料亭“梅ヶ枝”では、おかみが芸者・袖子を待ちかねていた。客の信介は、三十歳半ばのちょっとした役者風のいい男で、世の中は米騒動で騒々しい最中なのに遊びに興じようという根っからの遊び人である。座敷に通された信介は、袖子の恥かしそうな仕草がもどかしい。信介が上になって布団をはがそうとすると「初めてですもの、恥かしい」と電気スタンドの明りを暗くする袖子……。外では号外の音が鳴り、騒がしい。置家、“花の家”では、芸者の花枝と花丸がすっかり仕度を整え、あてのない客を待っていた。