愛をゆずった女
Silver City
1984
1962年、シドニーへ向かう夜行列車の中で、ニーナ(ゴシア・ドブロヴォルスカ)は、かつての恋人ジュリアン(アイヴァー・カンツ)と12年ぶりに再会した。昔の希望どおり教師になったニーナはジュリアンと別離後のことを語り合う。--第二次大戦の終結直後、オーストラリアにはヨーロッパの移民たちが多数到着していた。ポーランドから来た若きニーナもそのひとりだ。移民たちはシルヴァー・シティと呼ばれる入国者センターに送られた。ニーナは、そこでやはり同国人のジュリアンと出会い、互いに魅かれ合うが、彼にはアンナ(アンナ・ジェミソン)という妻があった。やがてジュリアンの家族はシドニーへ移住、ニーナは彼から遠く離れた町で病院の下働きをすることにしたが、ノイローゼとなって、シドニーでアンナと同じ洗濯工場に勤めるようになった。ジュリアンは妻を捨て、ニーナと暮らし始めた。だが、ジュリアンはアンナと完全に離れることはできず、アンナが妊娠したことをニーナに告げる。ニーナは別れる決心をした。--再び62年。駅に列車が着き、家族との再会を喜び合うジュリアンの姿を見て、ニーナは目を伏せるのだった。