「優しさ溢れる妖怪捕物帳」 緑川ゆきの人気コミックを原作とするテレビアニメ「夏目友人帳」の劇場版。 テレビアニメも原作も全く何も見たことない状態でチャレンジしたが、簡易な世界観説明が時たま入るので大丈夫だった。流石に登場人物の性格や関係性までは知るのに苦労したが。特に払い人とかいわれてる2人組はなんなんだ。思いっきりモブ顔なんだが、敵なのか。 ニャンコ先生が3匹に分裂するとこから本チャンの話は始まる。徐々に記憶が薄れていく怖さはちょっとホラーぽかったが、骨子は切ない話で感動してしまった。ネタバレになるが、今まで過ごした数年間を無かった事にするのが1番の解決策ってのは切ないわ。時にはエンタメなどでは死別よりも記憶が無くなる方が辛いコトもあったりするが、同時に来た感じ。 今は亡き主人公の祖母から物語は始まっていて、現役で作品全体の端々に影響しまくっている（悪い意味でなく）ってのもなんか良いな。この祖母のレイコが素敵なキャラしてるし、この人主役のスピンオフとか見たいくらいだ。 思わぬところからパンチ食らった感じで泣ける良作だった。優しさ溢れる妖怪モノって感じ。原作も読んでみよう。