
くらっしゃあ

악몽탐정 2
평균 2.8
【私的ホラー・オカルト映画30選】 ◇世界は怖いのばかりな映画◇ 1作目は猟奇殺人事件を扱い、 「あ~いやだいやだいやだいやだ」 と厭世観をまき散らす松田龍平演じる主人公影沼を、hitomi演じる捜査官霧島がムリヤリ引っ張り出し、夢の中に現れるいわばモンスターを相手に戦うという展開で、まだエンターテイメント性があったのだが、この2作目は、影沼が陰キャラ全開で、よりいっそう、自分のことを異様に怖がった母が自殺をした幼い頃のトラウマに囚われ、内へ内へ入ってしまうので、全体を通してかなり重苦しい。 そもそも影沼が、女子高生雪絵の依頼を受ける気になったのは、雪絵の夢に現れる菊川夕子という女子高生が極度の恐がりということを知り、同じく、自分の廻りの全てを、特に息子である影沼を恐れ、その結果自殺してしまった母親と重ね合わせたからで、これも結局、自分の内側に入っていこうとする意識の現れにほかならない。 そういうストーリーなので、観終わった後の爽快感なんてものは皆無だ。そういうものを求める方には間違えてもお薦めしかねる。 ただ、ホラー映画という面では、これは完全に1作目を凌駕しており、感覚的にけっこう怖い。特に終盤のエレベーターでのシークエンスで、初めて観た時にかなり心拍数が上がったのを憶えている。 何気に同級生の死に顔も怖い。 また、ストーリーとは直接的に関係はないものの、バス旅行の最中に事故に遭って死んだバスの乗客らが、自分たちが死んだことに気付かず、まだバス旅行の最中だと思って町中をさまよう場面は、ちょっと悪趣味さも加味されて、脳裏に焼き付いている。 それにしても、他人の心、特に悪意がわかってしまうというのは、いったいどんな気持ちなのだろうか。 京一の母親のように、四六時中「怖い、恐い」と繰り返しながら耐えるしかないのだろうか。 そして、そんな忌まわしい能力が自分の子供に受け継がれてしまっていると知ったら・・・。 やはり、絶望するしかないのだろうか。 それでも、【分からないよりは、マシ】なのだろうか。 「世界は、こわいのばかりなの?」 そう泣きながら、母親に訴える少年時代の京一の姿が忘れられない。 [2022年5月22日 たぶん3回目]