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star3.5
希望も友情も泥裏に埋もれていく…   第二次世界大戦中のミシシッピを舞台に黒人差別を描いた作品。   Netflixオリジナルですが非常に見応えのある作品でした。   それもそのはずで今作はNetflixオリジナルでありながら、第90回アカデミー賞で4部門にノミネート(『助演女優賞』『歌曲賞』『脚色賞』『撮影賞』)された作品なんです。     出演者は…   ミシシッピ・デルタの綿花農場を買い取り引っ越してきた夢想家の地主ヘンリー・マッカランに【猿の惑星:新世紀】のジェイソン・クラーク。   その妻に【華麗なるギャツビー】のキャリー・マリガン。   第二次世界大戦で空軍パイロットとして従軍していたヘンリーの弟ジェイミーに【トロン・レガシー】のギャレット・ヘドランド。   ヘンリーの綿農場で小作人として働くジャクソン一家の母に、アメリカの人気R&Bシンガーで2017年までに9度グラミー賞に輝き“クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル”と呼ばれるメアリー・J.ブライジ。   その息子で、ジェイミーと同じく第二次世界大戦で陸軍戦車大隊軍曹として従軍したジャクソン家の長男ロンゼルに【ストレイト・アウタ・コンプトン】のジェイソン・ミッチェル。   なんと、メアリー・J.ブライジは、第90回アカデミー賞で『助演女優賞』および『歌曲賞』の2部門にノミネートされました。   残念ながら『助演女優賞』は 【アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル】のアリソン・ジャニー が、『歌曲賞』は【リメンバー・ミー】の『リメンバー・ミー』がそれぞれ受賞しましたが、音楽の才能があるうえに女優もできるなんてスゴイですね。     物語は黒人差別モノにありがちな、重く苦しい空気が終始漂っています。   またヘンリーが不動産契約で騙されてボロ屋暮らしになってしまうなど、雇い主であるヘンリー一家もなかなか辛い環境に置かれてしまいます。   一家の主であるヘンリーも大概ですが、ヘンリーの父親のまあムカつくこと…。 白人至上主義、黒人差別が酷い上に、息子に対してまでマウントを取りに来るタイプです。   もう終始クソジジイへのイライラが止まりません。 ここ最近の映画ではかなりトップクラスのジジイのムカつき具合でした😡     それに引き換え、キャリー・マリガンは差別もなく、辛い環境でも必死に頑張っている姿が印象的でした。     戦争で人種の壁を超えて協力しあったこともあり黒人に対する差別を持たないジェイミー。   そして戦争から帰還したジェイミーとロンゼルの二人は、PTSDに苦しみながらも友情を育む。   そんな二人が環境に呑み込まれていく様が、観ていてとても辛く苦しいです。   戦争という過酷な環境下であったものの、世界の国々の良いところも観てきた二人。   家族が住むミシシッピの町は、ふたりにはどう映ったのでしょうか…。   それでもラストには、人の強さや希望も描いてくれたのはせめてもの救いでした。
20