
sawa
5.0

블랙 버드
시리즈 ・ 2022
평균 4.0
薬物売買の罪で軽犯罪用の刑務所に収監されたジミー(タロン・エガートン)は、FBIからある誘いを受ける。それは、少女を殺した罪で重犯罪用の刑務所に収監されているが、たくさんの余罪が疑われるラリー(ポール・ウォルター・ハウザー)と親しくなり自白を引き出せたら、釈放するというものだった・・・という、何と実話に基づいた作品。 ジミーとラリーの刑務所内でのやり取り、その最中にFBIと保安官がラリーの犯行の証拠集めに奔走する現代パートと、ラリーが収監されるまでと、少女が被害に遭うまでの過去パート、さらに後半ではジミーとラリーの少年時代とが並行して描かれる形式。 まず、「キングスマン」では不良少年のようだったタロン・エガートンが、スーパーマン並みにムッキムキになってたのにびっくり。すっかり大人になって・・・。チャーミングでみんなに好かれるジミー役がピッタリ。微笑むだけで女の子の方から寄ってくるモテ男。 ポール・ウォルター・ハウザーの演技がやっぱりすごい。か細い声、とろんとした目付き。だんだんと、彼の異常さ、犯罪の手口が分かるに連れて、ゾクゾクと恐ろしい。 ジミーの父役がレイ・リオッタ。今年の5月に亡くなってしまったので、最後の出演作。それが分かっているせいかもしれないけど、鬼気迫るような迫力があって、改めて惜しく思いました。 刑務所で看守とマフィアに目を付けられてしまったジミーの、自白を引き出して釈放されるのが先か、ヤられるのが先かという潜入物のハラハラも、あまりにもドキドキし過ぎて「実話だから!ジミー死なないから!」と言い聞かせながら観ました。 美しい映像(少女が自転車を漕ぐシーンと、清掃の様子を早送りでずっと見せるシーンが印象的)と、スタイリッシュな音楽という演出もいいし、脚本兼制作総指揮が小説家のデニス・ルヘインでストーリーもすごいし、役者の演技も素晴らしく、すごいドラマでした。