お買い物をするときの、あのキラキラした一瞬のときめき。それを追い求めて買い物をし続けてしまう、もはや病気レベルのお買い物中毒な私(レベッカ)のお話。 主人公のレベッカは、無計画で嘘つきだけど、実は知性と文才の持ち主。ピンチをチャンスに変えられるパワーがあり、チャーミングでガールネクストドアな親しみやすさが魅力です。とんでもないぶっとび女…といえなくもないけど、なぜか憎めない。 そしてお買い物大大大好き♡なジャーナリストだけあって、レベッカがお買い物やファッションについて話すシーンは、まるで三ツ星レストランの話をしているかのように、聞いているだけでよだれが出そうなうっとりとろける語り口。 ビビッドで個性あふれるセンスと、全編に散りばめられたハイファッションなアイテムも、お買い物好きには楽しいです。(かなりお買い物欲を刺激されるので、「最近、買いすぎかも？」という人は要注意) お酒やダイエットやゲームでも同じことですが、誰でも大人になると「好きなことを自由に思いっきりできるし、もちろんコントロールだってできる」と思っています。でも実際は、好きなことを我慢するのって辛いし難しいし、ついつい自分に甘くなりがち…中毒とはいかないまでも、中々やめられないストレス解消法って誰にでもあるものです。 でもそんな自分を受け入れて、現実的なプランとストッパーになってくれる人たちを見つけておく大切さのような、人生訓的な部分もコミカルに明るく描かれています。 ＊原作本(ロンドンが舞台)もかなり面白いのでおススメです！