経理の清貧女子が浪費三昧の御曹司にお金の教育をするラブコメの秀作です。 方丈記に心酔し清貧生活を愛するヒロインと浪費家の御曹司を対比して紹介した前半は、ベタなラブコメと侮っていました。しかし営業部のエース北村匠が家計を助けるために出張費を横領していることを追求するシーンでヒロインが見せた優しさに涙腺崩壊しました。 お金とどう付き合うべきかというテーマも興味深く、今後が楽しみです。 頑固で高飛車だけれど本当は心優しいヒロイン役の松岡茉優は、ドンピシャな適役です。馬鹿息子役の三浦春馬もいい味を出しています。役者としてこれから絶頂期を迎えるという時に亡くなってしまったことは慚愧に耐えません。 ☆最終回 松岡茉優が生き別れになった父親に会いに行くエピソードがメインの回です。三浦春馬演じる猿渡君が連絡なしにいなくなったという設定で、彼の回想シーンが流されます。 とても面白いドラマだったのに尻切れトンボで終わってしまったのはとても残念です。 三浦君を喪ってから最終回を撮影したスタッフキャストの哀しみを想うといたたまれない気持ちになります。