코멘트
2020年37本目は、世界中が騙された偽作家騒動を描くサスペンスドラマ『ふたりのJTリロイ』。 ------------------------------------------------------------ どうして世間がここまで踊らされたのか、見れば見るほど不思議な事件です。クリステン・ステュワート演じるサヴァンナは短髪の美少年に成りすますことができるルックスの持ち主ですが、これだけ公衆の面前に晒されたら、途中で誰かが気づきそうなものです。主人公の抱える壮絶な過去、目の覚めるような美少年、JTから発せられるミステリアスな雰囲気…あらゆる要素に皆が盲目的になってしまったんでしょうね。 ------------------------------------------------------------ 本作の見どころはJTを演じ続けるサヴァンナの葛藤と言うよりも、それを裏から操り続けるローラ・アルバートの存在につきます。これを先日アカデミー賞を受賞したローラ・ダーンが演じており、クリステン・ステュワートは相手が悪すぎたかな、という印象です。ローラは自分自身にも悲惨な過去がありながら、架空のキャラクターを主人公に仕立てあげ、JTを華々しくデビューさせることに取り憑かれていきます。 ------------------------------------------------------------ やっぱりこの人も若干ネジが飛んでいて、サヴァンナを表舞台に立たせつつも、ずっと自分の世界に酔ってる感じが拭えないんですね。結局自分が注目を浴びたいだけなのですが、「JTは実在する」とこの世で一番確信しているのは彼女自身で、その存在に半ば洗脳されているんです。言わば「自己催眠状態」にあるわけで、見ていて正直気色が悪い。ローラ・ダーンの名演によって、それが更に説得力を増しています。 ------------------------------------------------------------ 映画としては2人の奇妙な関係を描いた平凡なドラマになっており、事件が及ぼした影響や犯罪が発覚した後の展開はバッサリ切り落とされています。2人の選択や生き方を美化したとも取れる描き方で、あまり刺さるものは残らない1作です。
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