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Schindler's Memo

Schindler's Memo

6 years ago

0.5


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토리노의 말

영화 ・ 2011

평균 3.5

キネマ旬報もやはりカンヌ化してしまったということであろう。 2007年の「長江哀歌」の時に、嫌な予感がした。その後はまともな映画に1位を与えていたにもかかわらず、もはや一般の映画ファンと乖離したところに飛んでいった感がある。 この映画、この平成日本において、「映画評論家」以外のどのくらいの人間に共鳴を与えることが出来たのだろうか? ニーチェを謳っていることからして西洋哲学、すなわちキリスト教的な「神」との関わりと切り離して考えることなど無意味であり、その視点から観てみれば何も特別なものではない。 「農夫」らしい父と娘の家族であるが、これらは人間として最低水準の生活をしている。まさに水とじゃがいもと衣類と住居だけの生活であり、これに家畜兼生活道具として馬がいる。この家族にとって、「外界」はすなわち苦しみであり、それを象徴する狂風が吹き荒れていて、そこからさらに「毒」の誘惑が来る。「富」の象徴である客人(指輪とコイン)は、無味乾燥な哲学論を述べ、「享楽」の象徴である馬車一団は、世紀末的で絶望的な文言を載せた書物を置いて行く。 そして、「水」が切れ住居を後にしようとするが、恐らくさらに悪化した外界を見てそれをも停止し、やがて「光」や「火」をも、「自然」から奪われる。「神は死んだ」ということなのではないか?だとしたら安易ではあるが・・。 まさに、絶望しか残らない寓話である。寓話であるが故に、じゃがいもしか摂取していないのに父も娘も、そして馬も結構肥えていてもおかしく無いのだ。 映画の本分である「カット割り」など、もはや忘却したかのような「病的」な長回しと、恐らく8小節だけで構成された弦楽による音楽だけで2時間半を持たせたことが逆に驚愕である。 このような映画を観るにつけ、八百万の神に包まれた日本人に生まれて幸せだと思う。