ﾛﾊﾞｰﾄ･ｱﾙﾄﾏﾝ監督によって2001年に製作されたｲｷﾞﾘｽ映画 ・ 第74回ｱｶﾃﾞﾐｰ賞脚本賞を受賞した ・ 1932年の秋､ｲｷﾞﾘｽ郊外のｶﾝﾄﾘｰﾊｳｽ｢ｺﾞｽﾌｫｰﾄﾞ･ﾊﾟｰｸ｣のﾊﾟｰﾃｨに集まった貴族たちは､一見優雅だが､それぞれお金がらみの問題を抱えた人間ばかり｡そのﾊﾟｰﾃｨの最中に､主催者ﾏｯｺｰﾄﾞﾙ卿が殺されてしまう…｡ ・ この映画最高!晩年のｱﾙﾄﾏﾝのｷｬﾘｱの集大成と言ってもいい｡超大人数が織り成すﾌﾞﾗｯｸ･ﾕｰﾓｱたっぷりの群像劇｡人間の本質を描く天才であるｱﾙﾄﾏﾝらしさが溢れている｡ ・ 1つの建物内での群像劇｡階上では貴族たちの華やかだが､お互いを牽制しあい､階下では忙しい使用人たちが､働きながらも貴族のｺﾞｼｯﾌﾟを語っている｡そんな人々が入り乱れてるうえに､殺人事件が起きるんだからとんでもない｡ ・ ｱｶﾞｻ･ｸﾘｽﾃｨ風のﾐｽﾃﾘｰ形式になっているのも楽しい｡ﾐｽﾃﾘｰ好きなら､ｱｶﾞｻ･ｸﾘｽﾃｨは読んでて当たり前だから､この映画の雰囲気は好きだと思う｡途中から登場する警部なんか､思いっきりそれっぽい(笑) ・ さらにｱﾙﾄﾏﾝの映画らしい豪華だが味のあるｷｬｽﾃｨﾝｸﾞがいい｡ｱﾒﾘｶの監督だけど､この作品はｲｷﾞﾘｽ映画だから､ｲｷﾞﾘｽ俳優が多い｡ｲｷﾞﾘｽ映画好きにはたまらない俳優ばかり｡ ・ ﾏｷﾞｰ･ｽﾐｽ､ﾏｲｹﾙ･ｶﾞﾝﾎﾞﾝ､ｸﾘｽﾃｨﾝ･ｽｺｯﾄ･ﾄｰﾏｽ､ﾍﾚﾝ･ﾐﾚﾝ､ｴﾐﾘｰ･ﾜﾄｿﾝ､ｹﾘｰ･ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞ､ｸﾗｲｳﾞ･ｵｰｳｪﾝ､ﾗｲｱﾝ･ﾌｨﾘｯﾌﾟ､ｽﾃｨｰｳﾞﾝ･ﾌﾗｲなど､映画ﾌｧﾝなら泣いて喜びそうなｷｬｽﾄ｡演技派ばかりなのが最高｡ ・ いつもなら､ひとりひとりの感想を書くけど､あまりにも俳優が多いからやめときます(笑)出番は少ないけど､ｽﾃｨｰｳﾞﾝ･ﾌﾗｲ演じるﾄﾝﾌﾟｿﾝ警部がすごく好き｡ ・ これだけの人数の有名な俳優を出演させていて､複雑な群像劇なのに､ちゃんと俳優の個性を魅せてるのが､ｱﾙﾄﾏﾝ監督の偉大なところ｡ ・ 当時のｲｷﾞﾘｽの階級社会における貴族や使用人の雰囲気がしっかり描かれていて面白いし､これだけ大人数の群像劇をどうやってまとめるかってのは､観る価値があるんじゃないかな