裏切りに騙し合い金塊を巡るクライム・アクション。 《あらすじ》 オーストラリアのパースにある刑務所に軽犯罪で収容されたJR（ブレントン・スウェイツ）は刑務所内でレイプされそうになったところをカリスマ犯罪者として知られるブレンダン（ユアン・マクレガー）に助けられ、獄中で守る代わりに脱獄の手伝いをするよう持ち掛けられる。その申し出を受け6ヶ月後JRは出所し、ブレンダンと仲間の脱獄の手助けをする。脱獄後はブレンダンのボスの依頼で金鉱から金塊を盗み出すもボスの裏切りにより金塊を奪われてしまう。果たして、金塊は誰の手に渡るのか…。 《感想》 全体を通して、可もなく不可もなくという印象。脱獄から金塊強盗、そして仲間内のいざこざという流れでシチュエーションが次々と変わるので、ひとつに割かれる時間も少なく、脱獄にしても強盗にしてもすんなりクリアしているように見えてしまって、あまり見応えを感じれなかった。金塊を巡っての騙し合いや駆け引きの話でもあるのに頭を使わずとも見れる単純な話というのも残念。 ユアン・マクレガーの初悪役作品とのことで、『ハーレイ・クイン』での悪役でもそうだったが、そこまで悪い人にどうしても見えない。ただ、この作品にユアン・マクレガーがいてくれて良かったと思わせる存在感ではあった。 ブレイク前のアリシア・ヴィキャンデルもヒロイン役として出演していて、初々しさとこの頃から人を惹きつける魅力があるように感じた。 テンポが良く次々と物語が展開していくので、それなりに面白いが、引っかかるものが特に無かった。学生時代とかに見たらハマっていたかも。