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星ゆたか

星ゆたか

2 years ago

3.5


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피부를 판 남자

영화 ・ 2020

평균 3.3

2023.10.7 芸術の秋に相応しい映画を一つ。 女性監督、カウテール・ベン・ハニヤ (77年出生)さんが初のチュニジア国としてアカデミー外国映画賞候補になった作品。 『もしも生身の人間が芸術作品になり。売買の対象になったら?』の発想のもと製作された。 これは実際彼女がパリのルーブル美術館で。 ベルギー人のアーティストの ビム・デルボア氏(65年出生)の、 人間にタトゥーを施した作品 〔Delvoye’s Tim〕を見たことがきっかけだという。 この作品〔TIM〕はティム・スタイナー氏の背中にタトゥーを入れた作品で。 デルボア氏が2006年に発表した先鋭的作品。この他にも豚にタトゥーを入れた〔Art Farm〕もあり。 こちらは“動物虐待”だと裁判沙汰になったほどで中々物議を醸し出している芸術家らしい。 カウテール監督が直接、このデルボア氏に映画化を談判して制作。 映画の中にも、絵画を廻る保険会社役員にデルボア氏がカメオ出演もしているとか。 映画の出来にも満足で。 感想を電話で二時間も語るほどだったそうです。 主役を演じたヤヤ・マヘイニさんは最初少し地味な印象だったが。 より物語の真実みを醸し出していて。 男優賞も受けているそうで。 この作品が初めての弁護士出身の一般人とはあっぱれだ。 映画の内容は2011年の《アラブの春》(12年に掛けてアラブ世界において発生した大規模反政府デモの総称)が巻き起こりつつあるシリアで。 同級生の恋人と早く結婚したくて。 列車内で『革命だ❗』と騒ぎ。 客の賛同を煽った危険分子として捕られ収容され脱走した。 サムが難民としてシリアからレバノンに逃げた所から。 劇的な運命に翻弄される物語。 シリアに残された恋人のアビールは仕方なく。 大使館勤務の男と結婚し自分も通訳として働く。 しかしお互い相手への思いは強く。 互いに何回か連絡しあったり、出来れば一緒になりたいと思いを募らす。 その為にアビールは夫から嫉妬されている。 この後サムが背中にタトゥーを入れた絵画を。 前衛アーティスト・ジェフリーに依頼され。 “芸術作品”としてなら。 サムは難民でも、“商品”として自由にパスポート・ビザも降り、渡航も可能になるという。 しかも人気作家なので契約金も多額で。 5つ星ホテル生活暮らしにもなるし、故郷の身内に送金も出来た。 故郷では急に羽振りの良くなった息子を心配する母親。 この母親がその後。 独裁政権がシリアでは一旦他のエジプトやリビアなどの交代と違い。 ロシアなどの後ろ楯から内戦が勃発。 イスラム過激派の暴動もあって。 母親は爆撃で片足を無くし、義足をしている姿が。 インターネットの映像に映し出され。 息子のサムは、自分だけ裕福な安全な暮らしをしている事に涙する場面が印象的。 映画は実際の〔TIM〕の絵画同様。高額絵画オークション会場で。 競り落とされる展開から。 驚愕なしかし救いのラストへ向けてての終末に進む。 実際の〔TIM〕の場合は。 ドイツのコレクターに15万ユーロ(2008年当時で約1900万円)で落札され。 そのタトゥー絵画のスタイナーは年数回の展示会への出展。〈死後タトゥーが彫られた部分の皮膚をオーナーに渡す〉《契約》を結んだという。 映画の撮影には「存在のない子供たち」(18)で注目され。 「Variety」誌の“10人の期待の撮影監督”に選ばれたクリストファー・アウン氏。 最初〔ルーブル美術館〕での撮影を望んだけれど。 場所代だけで、映画製作費7800万円と同じほど掛かるとの事で断念。 デルボア氏の展示会の予定があった 〔ベルギー王立美術館〕で撮影されたとの事。 『移民・難民問題を廻る偽善』 『現代アートに関する知的欺瞞を風刺』 『理不尽な社会の有り様』 などをユーモアたっぷり。 そしてネズコク残るアラブ世界の。 民族・宗教問題からなる暗黒の内戦状況の背景と相まって。 とてもユニークな映画でありました。 また美術館のシーンで先日の 「ある男」のレビューの中で紹介した。 ルネ・マグリットの〔複製禁止〕の絵画のような。 額縁の前に立つと、その鏡のような画面に自分の後ろ姿が映る絵画があって。 やはりこの映画の世界も、その様な前衛芸術で人気なのかなと思った。 そして劇中このサムの入れ墨アートを。 「難民を守る会」の団体が。 『見せ物にするなんて、シリア人への冒涜!』と訴える場面があるが。 【主義・主張アート】として。 背中に彫られた〔VISA〕の文字に象徴した。 情報化時代を生きる現代アーティストとしてのジェフリーが。 『社会のシステムの一部になることより、無視されることの方がつらい。』と述べているのも頷けた。