코멘트
いわゆる「復讐三部作」において、全く美学の無い暴力と、殆ど許容範囲外の倫理性を表出したパク・チャヌク監督であるが、この人の作品は、それでいて映画以外の何物でもなく、圧倒されながら見入ってしまう極めて映画的な映画揃いだと思う。 本作は、インモラル、タブーという・・この監督のキーワードを、とことん・・・只々それを追求した凄みを感ずる。その追求の果てには、何とブラックな笑いがあり、奇妙な悲しさをも感じてしまうようなモノになっている。 韓国で一番布教が進んでいるのはキリスト教らしいが、その聖職者たる「神父様」が、「自己犠牲による人体実験」という教義的には最右翼の「慈愛」の結果、このインモラルの闇に落ちるのであるが、その落ち方が究極である。吸血、不倫、姦淫、殺人・・・とキリスト教的には、これ以上の罪はないところ、すなわち「悪魔の所業」を次々と行い、それらを遠慮なく延々と描く。 不倫相手の人妻は、薄幸なベビーフェイスの女性であるのだが、これまた信仰が無い分だけストレートに「オンナ」であり、段々とオトコに対して優位になり、立場の逆転を鮮明にしてゆく。 遂には、ワイヤーを駆使したスプラッター・ホラーの呈に相成り、「神父によるレイプ」というとんでもない状況に陥落、地獄への道行となる。 後味も非常に悪く、何のための映画なのか、どんなジャンルに属する映画なのかも解からないままラストになるのだが、それでいて最後は何となく悲しさが漂い、130分近く飽きも来ないで只々圧倒されてしまう。 また、やはり凄い映画を見てしまった・・・という収束感も抱く。 もはや監督の力だとしか言い様が無いと思う。
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