
てっぺい

리얼 페인
평균 3.7
2025년 02월 01일에 봄
【リアル映画】 本作でゴールデングローブ賞を2年連続受賞した俳優の演技が実にリアルで見事。ダブルミーニングのタイトルで、見終わるとなんとも言えない温かさで心が包まれる。 ◆トリビア ○ベンジーを演じたキーラン・カルキンは「ホーム・アローン」マコーレ・カルキンの弟。本作でゴールデングローブ賞助演男優賞、「メディア王 〜華麗なる一族〜」('23)では同主演男優賞を受賞しており、2年連続の受賞となった。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/キーラン・カルキン) 〇キーランはベンジーというキャラクターについて「とてもカリスマ性があり、愛すべき存在だけど、同時に嫌われる存在でもある。僕の人生にもこういう人がいたんだ。」と分析して演技に臨んだという。(https://www.searchlightpictures.jp/news/20241213_01) 〇ひとり歩くマーシャに、ベンジーが話しかけるシーン。彼女を笑わせるため、テイクごとにアドリブで違う事を言ったというキーランは「前もって考えているわけではないし、面白おかしくするためでも、壮大なアイデアを披露するためでもない」と説明。役柄のまま自然に出てきた会話を楽しんでいたそう。(https://screenonline.jp/_ct/17745399) 〇ジェシー・アイゼンバーグは本作で監督、脚本、製作、出演という一人4役をこなす多彩な才能を発揮。第82回ゴールデングローブ賞の作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、脚本賞、主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)でノミネートを果たす快挙を成し遂げた。(http://searchlightpictures.jp/news/20241216_01) 〇ジェシーは、自身もポーランドにルーツを持つ。「戦争がなかったら、私はここで暮らしていただろう。私の人生はどうなっていただろう?私は何者なのだろう?」との疑問から、ポーランドの歴史を巡る旅というテーマを発想し、実際にポーランドを訪れた旅行が本作製作のきっかけになったという。(https://www.searchlightpictures.jp/news/20241216_01) ○ ジェシーは、ポーランドの市民権獲得の意向を示していたことも話題になっており、本作で描かれるデヴィッドとベンジーの旅路は、ジェシー自身の物語を自らが紐解いたとも言える。(https://s.cinemacafe.net/article/2024/09/25/93783.html) ○ツアーガイドのジェームズを演じたウィル・シャープは、日系イギリス人。日本のヤクザを描いたNetflixドラマ『Giri/Haji』('20)にも出演し、監督や脚本も手がけるマルチな俳優。(https://sweetweb.jp/archives/115927/) 〇ウィル・シャープは、演じた研究者役について、十分な知識がなく即興もできず、かなりな挑戦だったと明かす。「ただ、ロケをしたポーランドで勉強をしながら撮影していくことで、脚本以上の化学反応が生まれたと思います。」(https://news.goo.ne.jp/article/sweetweb/trend/sweetweb-115927.html) 〇ツアーのラスト、ジェームズがデヴィッドとベンジーに別れを告げるシーンでは、演じるウィルが2人に対して発した対照的なセリフはアドリブ。ジェシーは「この映画の中で最も面白いセリフのひとつで、最大の笑いを誘うよ」と断言する。(https://screenonline.jp/_ct/17745399) 〇デヴィッドの息子エイブを演じたのは、ジェシーの実の7歳の息子であるバナー。(https://madamefigaro.jp/series/music-sketch/250127-musicsketch.html) ○ 本作に登場するルワンダ内戦を生き延びたエロージュ(カート・エジアイアワン)は、同じくエロージュという名前のジェシーの友人がモデル。(https://fansvoice.jp/2024/10/16/a-real-pain-trailer/) ○ 本作にはジェシーの自伝的な部分がたくさんあり、祖母ドリーは、106歳で亡くなったジェシーの大叔母のドリスがモデルだという。「彼女は僕の人生で最も大切な人で、とても厳しい人でしたが、僕が俳優になって、自分の道を見失った時、彼女は僕を支えてくれました。」(https://www.cinematoday.jp/news/N0147210) ○ 「A Real Pain(困ったやつ)」は自分を困らせる人に対して使う表現。デヴィッドにおけるベンジーをさすが、本質的にはホロコーストのような壮絶な痛みを経験した祖先に対して「現代のデヴィッドが感じる不安、ベンジーの心の問題は、祖先たちのトラウマや悲しみと比べてもいいのだろうか?私たちの痛みは議論できるものなのか? ということを考えました。」(https://screenonline.jp/_ct/17744817) ○ デヴィッドと同じようにOCD(強迫性障害)を持つジェシー。今作で問いかけようとしたのは、「メンタルヘルスに苦しむ僕の個人的な痛みは、客観的に見てもっと恐ろしい先祖の痛みと比べてどうなのか?僕の痛みは語るに値するものなのか?」ということだったという。(https://www.cinematoday.jp/news/N0147210) ○ 本作には「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンがプロデューサーとして参加。ストーンが夫と設立した製作会社「フルーツ・ツリー」が本作を全面的にバックアップ。同社製作による初の映画がジェシーの監督デビュー作『僕らの世界が交わるまで』でもある。(https://www.searchlightpictures.jp/news/20250110_01) ○ エマとジェシーは『ゾンビランド』シリーズで共演、互いに信頼を寄せる友人でもある間柄で、本作に引き続き、ジェシーが監督する3作目でもタッグを組むことが決まっている。(https://www.searchlightpictures.jp/news/20250110_01) 〇ジェシーは当初、ベンジー役に興味があったが、エマの進言でデヴィット役を務めることになったという。ゴールデングローブ賞の主演男優賞ノミネートの事実に、「彼女の考えは正解だった。」とストーンのプロデューサーとしてのアドバイスに舌を巻く。(https://www.searchlightpictures.jp/news/20241216_01) 〇ジェシーは脚本時に行き詰まった際、「偶然オンライン広告を見たんだ。昼食付きの“ホロコーストツアー”さ」と、本作の着想を得たのがウェブ広告であることを告白する。そんなきっかけから、演じたデヴィッドはデジタル広告が仕事という設定になっている。(https://www.crank-in.net/news/160362/1) 〇本作ではショパンの楽曲が多用されているが、舞台となるポーランドはショパンの故郷であり、ショパンは愛国心を常に掲げていた人物。(https://madamefigaro.jp/series/music-sketch/250127-musicsketch.html) ◆概要 第97回アカデミー賞脚本賞・助演男優賞ノミネート作品。 【脚本・監督】 「僕らの世界が交わるまで」ジェシー・アイゼンバーグ 【出演】 「グランド・イリュージョン」シリーズ ジェシー・アイゼンバーグ 「メディア王 華麗なる一族」キーラン・カルキン(第82回ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞) 「Giri/Haji」ウィル・シャープ(日系イギリス人で、『Giri/Haji』は日本のヤクザを描いた異色作) 「フェリスはある朝突然に」ジェニファー・グレイ 【公開】2025年1月31日 【上映時間】90分 ◆ストーリー ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッドと、兄弟のように育った従兄弟ベンジー。現在は疎遠になっている2人は、亡くなった最愛の祖母の遺言によって数年ぶりに再会し、ポーランドのツアー旅行に参加することに。正反対な性格のデヴィッドとベンジーは時に騒動を起こしながらも、同じツアーに参加した個性的な人たちとの交流や、家族のルーツであるポーランドの地を巡るなかで、40代を迎えた自身の生きづらさに向きあう力を見いだしていく。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆リアル・ペイン 空港の雑踏から、ベンジーの表情にズームし、タイトルが乗る冒頭。「リアル・ペイン」(困ったやつ)がまさにこの男だと示す分かりやすい演出で、それが示す通り、本作は終始この男の予想外な行動でかき乱されていく。変態の観察に数時間前から到着し、ぬるくなったヨーグルトを渡すしょっぱなから、デヴィッドのスナックを自然に取り上げ笑、大麻を持ち込み、一号車への違和感爆発、居眠り放置、墓地でのガイド批判、ディナーでブチギレからのピアノと、その奇行は数え出したらキリがない。がしかし、デヴィッドが羨む通り、最終的にはその人間味に誰もが惹かれ、ガイドに至っては感化されたベンジーへの熱い言葉と一言で終わるデヴィッドへの別れの温度差が超印象的(アドリブらしい)。見ているこちらも、彼の予想外な行動に終始目が離せないし、収容所を後にして泣きじゃくるその人間性に虜になるかのよう。彼が蹴破った屋上扉のように、人の心の扉をどんどんこじ開けるその姿がとても魅力的だった。 ◆ダブルミーニング 脅迫性障害を抱えるデヴィッド、そしてベンジーの心の問題を、祖先たちの悲しみと比べて語るに値するのかと考えたというジェシー監督。一号車への違和感を爆発させたベンジーが、リアルペインを言葉にする場面があったが、まさに祖先たちが経験した悲劇は“本当の痛み”。人への心の障害があるデヴィッドと(演じたジェシー自身も脅迫性障害を抱えているという)、自殺を図った過去を持つベンジーは、祖先の悲劇を目の当たりにする事で、カタルシスとまでは言わないが、自分たちの悩みが少しちっぽけなものに思えたのかもしれない。リアルペインとは、前項のベンジーそのものの困ったやつという意味と、本項のそれとのダブルミーニング。本作は、歴史の悲劇と照らし合わせて、デヴィッドとベンジーの姿を映し出すことで、現代人が抱える生きづらさへのヒントを提示しているようにも思えた。 ◆ラスト たどり着いた祖母の棲家。印に石を置く事を思いついたデヴィッドは、お隣さんから注意を受ける。思えばその後の空港でベンジーに張ったビンタも、石を置く発想も、旅を通じてデヴィッドがベンジーから譲り受けた発想。どちらもコメディタッチで失敗に終わったが、それはそもそもデヴィッドが羨む彼に近づきたい気持ちの現れだと、見ていて思った。二人は、結局このドタバタ旅を通じて心を通わせ、お互いの心がひとつ軽くなったように思える。ラストカットが冒頭と同じくベンジーの表情で終わる(かつタイトルが再度乗る)のは、本作がやはりこの男の物語である事の裏付けでもあり、その表情の変化も印象的。冒頭と違い、少しだけ笑顔のベンジーに陽の光が当たる演出は、やはり彼自身もこの旅を通じて心の闇を一つ払拭した証拠。そのあたりをちょっとした演出に抑えるところや、ともすれば重くなりがちな本作のテーマをコメディタッチで柔らかく表現する、そんな軽やかさがとても素晴らしいと思った。 ◆関連作品 ○「僕らの世界が交わるまで」('22) ジェシー・アイゼンバーグの監督デビュー作。母子の人間ドラマ。プライムビデオレンタル可。 ○「グランド・イリュージョン」シリーズ ジェシー・アイゼンバーグ主演作品。大どんでん返しとイリュージョンが見もの。プライムビデオレンタル可。 ◆評価(2025年1月31日現在) Filmarks:★×4.0 Yahoo!検索:★×4.8 映画.com:★×3.9 引用元 https://eiga.com/movie/102304/