코멘트
「川の底からこんにちは」の石井裕也監督・脚本によって製作された2010年の日本映画 ・ ノリと勢いだけで駆け落ちした34歳の英語教師・明美(目黒真希)と、さえない男子高校生ノリオ(森岡龍)。すべてを捨てて東京に出てきたものの、生活に光は見えず明美は内緒でアルバイトを始め、ノリオは弁護士になるべく図書館に通い猛勉強を開始する。そんな中、明美のアルバイトがノリオに発覚し、二人の微妙な関係に変化が生まれていく…。 ・ どこにでもいそうなさえない普通の人間を主人公にした「川の底からこんにちは」で、世間からも注目を浴びた石井裕也監督。同じ年に公開されたこの作品でも、さえない人たちが主人公となっている。さえない上に変わり者の人たちが織り成す群像喜劇に、いつの間にかのめり込んでしまっていた。 ・ 勢いだけで駆け落ちした二人のずれたやり取りに笑ってしまう。登場する人物のほとんどが少しずれているんだけど、「やさしさ」をテーマにした作品だけに、どの人たちも優しいのに不器用なだけだから憎めない。 ・ 全くというほど金のかかっていない作品だけど、監督独特のシュールな笑いを軸にした脚本だけで楽しませてくれる。金をかけたらある程度のものができるのは当たり前だけど、こういった独創的なオリジナル脚本を書けて、なおかつ面白い監督は滅多にいないので貴重だ。 ・ 石井裕也作品では常連の目黒真希と森岡龍。脇役で味を出しているタイプの俳優を主人公にしているのがよかった。よりさえない感じが出てたし、暗い状況でも明るさを感じるのは、「川の底からこんにちは」に通じるものがあった。森岡龍は石井克人監督なんかの作品でも常連だし、注目の俳優だね。 ・ 最近は漫画の映画化やベストセラーの映画化、ドラマの映画化など、原作ありきの映画ばかりで、日本映画にオリジナリティを感じない。だから、こういういちから物語を作れるタイプの映画監督が必要だと思う。ちょっとクセはあるけど、病みつきになるかもしれないからお試しを。
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