原題も「Freaks」。 「変わり者、奇人、変人」などの意味だけど、たまに子ども社会で差別用語のように使われる「バケモノ」の意味もある。 主人公のクロエは７歳。 小さい時から父親に言われて家に隠れて暮らしている。 ある日クロエが外の世界に行きたくて家を出ると…。 そんな特殊能力を持つ家族を描くちょっと変わったストーリー。 映画の設定は面白い。 都市破壊を続ける超能力者をアブノーマルとかフリークスと呼び、始末していく軍や警察。 彼らの特徴は目から血の涙を流すこと。 ブラックライトで通常の人間かフリークスかを調べながら取り締まるのです。 クロエ(レキシー・コルカー)の父親ヘンリー(エミール・ハーシュ)は時間を止める能力もあり、クロエと２人で暮らしていたが眠らないのでだんだん身体も衰えていく。 クロエの家の前で停まるアイスクリームトラックの老人。 実はクロエの祖父(ブルース・ダーン)がやっていていつかクロエが出てくると思っていた。 クロエは死んだと思っていた母親の真実を知り、フリークスが逃げている先、マドック山に行きたいがうまく行かない。 あんなに可愛い顔をして父親に「死ねば良いのに」と言うクロエにはぎょっとしたが仕方ない。 結局、家族のために頑張った祖父や父親は悲しいことになるがクロエと母親は脱出成功。 一番強かったのは母でしたね～。 エミール・ハーシュを追いかけて観た作品ですが、サイキックやSFは好みの分野ではないのでほとんど観ない。 超能力者を恐れるより何かに利用しようとする歪んだ社会の存在。 思わずフリークスを応援したくなったがミサイル撃たれたらたまらないです。 ちょっと変わった家族愛を描いた作品でした。