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cocoa

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3 years ago

3.5


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웰링턴 공작의 초상

영화 ・ 2020

평균 3.5

原題は「The Duke」。 「公爵」の意味。 1961年に実際にあったゴヤの名画盗難事件を描いたイギリス映画らしい良作。 大好きなヘレン・ミレンも良かったし、主人公役のジム・ブロードベントがご本人にそっくりで驚いた。 1961年ニューカッスル。 60歳のケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)の裁判法廷から始まる。 彼は半年前、イギリスの国営放送BBCの不法受信で収監された事がある。 タクシー運転手をやり戯曲を書いたり、仕事も続かないが独自の思想を持っている。 長年連れ添っている妻ドロシー(ヘレン・ミレン)は貧しい生活に耐え、議員宅の掃除の仕事をしながら、夫ケンプトンには呆れている毎日。 ある日、ケンプトンがナショナル・ギャラリーから高価なゴヤ作の「ウェリントン公爵」の絵画を盗む。 盗んだのではなく借りただけと言うケンプトン。 そして事件の本当の背景は…そんなバントン家のお話。 ケンプトンの生き方は確かに賛否があるだろう。 当時の不景気なイギリス各地では老人が孤立してしまうのでTVの力で何とかしたい。 政府が買い上げたバカ高いゴヤの絵画のニュースを見て、絵画の盗難を思い付いたのか。 絵画の身代金で多くの年金老人に無料でBBC放送を観られるようにしたいと運動するケンプトン。 だから犯行声明にもその趣旨を書いているのに、警察は「高度な強盗の仕業だ」と思い込むのが可笑しい。 今回のヘレン・ミレンの地味さには違った意味で引き込まれた。 掃除用具を手にひたすら仕事をし、家に帰ればお湯を沸かし編み物をするその姿が好きだった。 日々の暮らしに耐えているのに夫は活動家のようなのでドロシーから見たら迷惑な夫なのだろう。 でも夫婦の間には若くして亡くなった娘の存在があり、ドロシーは乗り越えられていない。 さらに息子のジャッキーも父親譲りの所がある。 さて、盗んだ名画を手持ちで返しに行ったケンプトン。 世間があっと驚いた盗難事件の裁判は被告人ケンプトンの話術が本当に面白い。 素直に罪を認めながら、イギリス独特なブラック・ジョークで政府にもの申すケンプトン。 陪審員や報道陣まで笑いと魅力に引き込んだケンプトンの主張。 結局、額縁だけの盗難となり、3ヶ月の収監になって終わりだと思ったら、真犯人は違った……。 って、確かにあまりにも鮮やかな犯行を不思議に思っていたが、そうなるのね。 やっぱり父親譲りなのでしょう。 ケン・ローチ監督ほど深刻にならず、悲しみもない作品だけど、ウィットに富んだケンプトンの話術や、存在が面白かった。 これが遺作となったロジャー・ミッチェル監督の好きな作品になりました。