코멘트
dreamer

dreamer

4 years ago

2.0


content

알렉산더

영화 ・ 2004

평균 2.8

アレキサンダー大王は世界史で学んだように、紀元前356年、古代マケドニアにフィリッポス二世の息子として生まれ、20歳で王位を継ぐや、ペルシャ帝国を滅ぼし、エジプトからインドへとまたがる空前絶後の大帝国を建設した。 哲学者アリストテレスを師に持ち、学問と武勇に秀で、その遠征によって人種的にも文化的にもヨーロッパとアジアの融合を果たすが、32歳の若さで急死する------。 こうした史実はローマの歴史家アリアノスの「アレクサンドロス東征記」によるもので、またポンペイの遺跡からは、ペルシャとの戦闘を描いた、常に先陣を切って戦ったアレキサンダーの馬上の勇姿の壁画も見つかっている。 そこで、このオリバー・ストーン監督の映画「アレキサンダー」ですが、壁画を参考に当時の衣装を再現した美術は、素晴らしいと思う。ギリシャ軍がインドへ足を踏み入れ、初めて長い雨季を体験したり、アジアの見慣れぬ動物に驚くところ、特に密林で象を使う敵の戦法に敗れるシーンなどは面白かった。 ところが肝心のアレキサンダーの人間像、これが全く魅力がないのは呆れるばかりだ。 理由として考えられるのは、作り手であるオリバー・ストーン監督に"現代の視点"しかなく、「果てしなき侵略は許されざるもの」というイデオロギー一本鎗で押し通そうとしたことだと思う。 国家の建設段階にある古代の戦争を、近・現代のそれと同等に置いて非難してどうなるというのか。 おかげで、アレキサンダーの東方遠征は、妙な心理学的解釈を施されることになってしまった。 つまり、父を暗殺したのは息子を王位に就けたいと願う母であり、アレキサンダーはその恐ろしい母から逃れるためだけに故国を出て、戦争に明け暮れる人生を選んだというのだ。 またしても「女が悪い」説だが、それは別として、これほどクヨクヨと悩み続ける大将に、果たして大勢の部下が何年もついてくるだろうか。 現代人とは全く異質の人間の"感性"を描かずして、アレキサンダーという英雄を把握することなど出来はしないと思う。 映画はかくも巧妙に歴史を歪曲する。油断も隙もあったものではありません。