老境に入りつつある私（63歳）にとって「安楽死・尊厳死」は現実的なテーマです。すでに合法化されているオランダに倣い、今後も合法化の動きは遅々とではあるが進んでいくでしょう。 70代で筋萎縮性側索硬化症（ALS）だと思われるリリー（スーザン・サランドン）は自らの安楽死を決断し、医師の夫ポール（サム・ニール）も協力して薬も準備し、3日後に遂行するつもりだ。その3日間を共に過ごすために娘のジェニファー（ケイト・ウィンスレット）とアンナ（ミア・ワシコウスカ）が家族やパートナーを連れやってくるが、何故か、リリーの親友リズもやってくる。本作は、その3日間を描いている。周りの者たちはリリーの決断と計画を受け入れているようだが、アンナだけは未だ受け入れられないようだ。子供や家族には安楽死を止める権利があるのだろうか。（2021年6月11日、キノシネマ天神で鑑賞）