短編小説の一編のような映画 モデルの男視点で〈一枚の肖像画〉が完成するまでの過程を描いたお話し 下手をすれば退屈な題材だけに、つまらない映画になるところだが〈芸術家？と思わせるほどリアル〉〈嫌なやつだが憎めない〉男を【鑑定士と顔のない依頼人】のジェフリー・ラッシュが熱演し、見ごたえあるものになっている 完成品として出品されたものも〈未完成だ!〉と言い切る芸術家に〈肖像画は完成するのか!?〉と〈不安に押し潰されそうになる雇われモデルに感情移入〉しながら観賞 〈完成するのか？放棄するのか!?〉とヤキモキしてしまう展開が見どころであり〈喜怒哀楽の激しい芸術家〉と〈一歩さがったモデル目線〉の対比が人間模様としても面白い 小粒な内容ながら〈妙に惹かれた〉一作