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2021.11.23.093.TOHOシネマズ福津 2022.6.26.071 ネタバレあり 大河ドラマ“新選組!!”で新撰組に興味を持ち、その後に司馬遼太郎の“燃えよ剣”を読んで、そこから歴史物にどっぷり。“新撰組”“燃えよ剣”は歴史に興味を持つきっかけで、なんなら今の自分の価値観・思考等を形成するきっかけと言っても過言ではない。日本の歴史の中でも特に幕末が好きなのもあって、これは映画館で観るべき!ということで観てきました。 【あらすじ】 天領(将軍直轄の領地)多摩の天然理心流道場でくすぶっていた百姓、土方歳三。桜田門外の変で幕威は失墜し、京では長州・薩摩をはじめ、浪人達が“尊皇攘夷(天皇を尊び、異国のものを排除する)”を掲げ天皇に近づき、倒幕の機運が高まりつつある。将軍は会津を“京都守護職”に任命し、京の反乱分子を制圧するための部隊をつくる。これが後の新撰組。その新撰組に身を投じた、天然理心流一派(近藤勇、土方歳三、沖田総司、井上源三郎)。 もともと烏合の衆であった新撰組を、敵対派閥を暗殺したり、鉄の掟“局中法度(士道に背けば切腹)”をもってして最強の剣客集団へと鍛え上げる。結局、時流には勝てず、幕府も新撰組も敗戦を続け、喧嘩師土方は戦場で命を落とす。 【メモ】 土方が回顧する手法で描かれており、ダイジェストのように進むため、ちょっと物足りなさを感じた。しかしこれはこれでアリではあった。でないと二時間強に収まらない。 芹沢鴨の暗殺、池田屋事件はかなり力を入れてあった印象。かなりよかった。しかし、新撰組結成前からの仲間であった永倉新八・原田佐之助・斎藤一の活躍、山南敬助の切腹、後に加入し脱退した伊東甲子太郎の暗殺、御陵衛士(新撰組から脱退した、伊東率いる部隊)との戦い(こちらも結成時からの仲間の藤堂平助が戦死)など、割とあっさりしていて拍子抜け。もうちょい各登場人物のキャラやエピソード掘り下げてほしかった。まあこれらは新撰組の歴史で見れば大事件だけど、土方目線で見れば、その程度のことだったのかも。と考えて勝手に納得(尺も足りないしね)。 土方の俳句は上手くなく、それを沖田がくすくす笑うシーンもっと欲しかった(笑) 殺陣がカッコいい。火花散ったり、ちゃんと血が出たり。土方の正攻法じゃない喧嘩殺法もいい感じ。 因縁ある七里が、原作とは違った描かれ方だけど、これはこれでよかったな。 孝明天皇と会津藩主・松平容保の信頼関係が泣ける。容保が投降したときに大事に首にかけてた竹筒の話は、司馬遼太郎“王城の護衛者”のエピソード(竹筒の中には孝明天皇からの書状が大切に保管されている)。うまく組み込んである。 池田屋事件で、奮戦の後自害したのは、土佐脱藩の望月亀弥太かな?「おみやーん!」という土佐特有の掛声は、これは確か“竜馬がゆく”で紹介されたエピソードだったような。違ったかな?司馬遼太郎ファンが喜ぶような、ちょっとしたネタが豊富に散りばめてあって、見応えあり。 大政奉還・王政復古からの、錦旗が出た鳥羽伏見の戦いあたりからは敗戦がつづきセンチメンタル。井上、近藤、沖田が次々と斃れる。土方がホトガラ(写真)を撮るときの幻覚が泣ける。 ラストシーン、函館にて単騎敵陣に乗り込んでの名乗り、痺れました。土方の最期は諸説ありますが、映画のラストはこれがベストかも。カッコよすぎた。土方以外にも、幕末の風雲で斃れていった志士たちってのは、何故こうもカッコいいのか。好き。 今回の映画の余韻で、小説新装版の“燃えよ剣”買っちゃいそう。上巻がダンダラ羽織姿の土方、下巻が洋装の土方、装丁がカッコいいのです。 「形がよくねえ」「御用によって検める。新撰組副長、土方歳三」
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