貧しい工員が重い心臓病に苦しむ息子に移植手術を受けさせるために取った最後の手段を描く社会派映画です。 息子を救うためとはいえ病院ジャックを肯定的に扱う本作には賛成できません。主人公はドナー登録料が3000ドル不足していたために病院ジャックをした訳ですが、本来手術を受けるには25万ドル必要なはずです。そのお金は寄付によって賄ったという設定でしょうが、それを肯定して良いのでしょうか？私には疑問です。医療に限らず、思い通りにならないのが人生なのに、それを暴力でごり押しすることは許されるべきではないからです。 デンゼル・ワシントンの名演は讃えられて然るべきですが、上記のような理由から私の心には響きませんでした。