
dreamer

분노의 악령
평균 3.2
このブライアン・デ・パルマ監督の「フューリー」は、原作がジョン・ファリスの長編小説で、作者自身が脚色もしていて、もっとうまい整理が出来そうな、かなり入り組んだ脚本だが、それをデ・パルマ監督は、太い線でグイグイ画面に移していって、全編これ見せ場という作品に仕上げていると思う。 強引な運びでいながら、画面の構成には神経が細かいところまで、よく行きとどいていて、訳のわからないショットなど、ひとつもなく、さすがデ・パルマ監督の映画だけあって、安心して観ていられる。 超能力者を諜報部員に、無理やり仕立てようとする話で、このアイディアの先例には、ジョージ・E・チェスブロという作家の「消えた男」という小説があり、この小説は超能力者が大人だから、自分で対抗策を考えるのだが、この映画「フューリー」の方は、まだ高校を出たばかり。 ジョン・カサヴェテス扮する非情な諜報部員に、まんまと乗せられて、訓練施設に閉じ込められる。それを父親の元諜報部員のカーク・ダグラスが救い出そうとするのが、本筋となるストーリーだ。 ジョン・カサヴェテスの一味に追われて、当時61歳のカーク・ダグラスが大奮闘、パンツひとつの裸で、屋根から屋根へ飛び移ったり、非常用梯子にぶら下がったりして見せてくれる。 脇の筋立ては、エイミー・アーヴィング扮するシカゴの金持ちの娘が、自分に超能力があるらしいのに不安を覚えて、バラゴン・インスティテュートという研究所に、検査を受けに行く。 その研究所が、カーク・ダグラスの息子アンドリュー・スティーヴンスが最初に入れられた所なので、その残存思念に、エイミーが感応する。 カークが新聞に出ていたのを見て、手掛かり探しに雇った超能力者が、エイミーの存在をまず知らせる。カークは研究所に勤める女キャリー・スノッドグレスを味方につけて、息子が閉じ込められている場所を、エイミーに探させようとする。 そして、エイミーを研究所から連れ出す場面は、デ・パルマ監督得意のスローモーション撮影のアクションで、グッと画面の中に引きずり込まれてしまう。 一方、息子のアンドリューは、父親はアラブ・ゲリラに殺されたと信じこまされていて、久し振りに外出を許された遊園地で、アラブ人の乗っている観覧車を、念力で吹っ飛ばしたりするが、この場面もなかなか見せてくれる。 アンドリューの額に太く盛り上がる血管は、「スターウォーズ」のリック・ベイカーが担当していて、さすがにうまい。 こうして見せ場を次々と積み重ねていって、いよいよクライマックスへと突入していくのだが、人間不信を募らせたアンドリューの超能力が爆発する屋内シーンと、カークとエイミーが救出に忍びこもうとする屋外シーンを、切り返していく演出テクニックは、さすがにデ・パルマ監督、実に鮮やかだ。 ラストの最大の見せ場は、バート・I・ゴードン監督が「マッド・ボンバー」で、ダイナマイトでやって見せているから、全く新しいとは言えないけれど、持って行き方がうまく、A・D・フラワーズの特殊効果も見事で、逆に「マッド・ボンバー」以上に、驚かせてくれる。