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2019年263本目はイランの名匠ジャファール・パナヒ監督の4作目となります、『ある女優の不在』。 ------------------------------------------------------------ ジャファール・パナヒ監督自身も俳優として出演している本作、他の登場人物も役名に本名をあてがっており、ドキュメンタリーともフィクションとも呼べる非常に曖昧な作品です。見るものは常にどちらともつかない靄がかった境界線の上で、自分の価値観を揺さぶられ続けることになります。自殺したとみられる少女の行方を追い、小さな辺境の村で二人が目にする光景は、女性への圧倒的な偏見と抑圧でした。 ------------------------------------------------------------ 途中途中で村人たちがパナヒ監督と女優ジャファリに対し、非常に差別的な言葉を投げかけるのですが、セリフがとても台本通りには見えません。この村に暮らす人たちは心の底から、女性に自由をもつ権利はなく、決められた相手と結婚して夫のために尽くすことが女の果たすべき義務だと思っているのでしょう。他の国からも取り残され、何の進歩もないまま、いつまでこんなことを当たり前だと思って続けていくのか…。 ------------------------------------------------------------ 原題の「3つの顔」は過去にスターとして活躍したシャールザード、現在も女優として活躍するジャファリ、女優としての未来を夢見るマルズィエ、三者三様の生き方を指していますが、すべての時代を通じて連綿と続く「人権剥奪」の歴史に、言葉にならない怒りを覚えます。
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