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2021/1/18 現代のイギリスが抱える社会問題の狭間で、静かに壊れていく家族が淡々と描かれます。 配達ドライバーの夫と、訪問介護者の妻。夫婦で朝から晩まで食事も取らず働き、休めば即ペナルティ。家族のためと想って頑張れば頑張るほど、どんどん家族が壊れていく【歪み】。父親も母親も、真面目で善良で家族への愛に溢れているからこそ、より一層痛々しいんです。 ◆ ここ最近でピカイチに面白かった社会派映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』のケン・ローチ監督が制作ってことで、これは観たいなと思ってた作品でしたが、期待通りのしんどさでした。 ◆ ◆ ◆ 【以下ネタバレ含む】 ◆ ◆ ◆ 配達中に強盗に遭いひどい怪我を負って病院にいると、ボスから『残りの荷物の宅配はどうする?明日の代理はどうする?出来ないならペナルティだ!』と電話が。とても働けない身体なのに、家族の制止を振り切って仕事へ向かう所でエンディング。 ◆ 劣悪な就業環境の中にいると、判断力さえ失ってしまう恐ろしさ。すぐに出来る仕事というのは代わりもすぐ見つかるので、労働者は搾取される一方でスキルも身に付かず、歳を取るにつれ職業の幅がどんどん狭まっていく負のスパイラル。やり直しのきかない社会の恐ろしさはイギリスも日本も同じ。 中盤で息子が父親に言う『こうなったのも全部自己責任だ。自分で選んでこんな状況になってるんだ』。【全て自己責任論】で片付けてしまう優しさ0の社会。
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