
たん

덩케르크
평균 3.5
まず結論から言わせてもらいます、とても良かったです。 でも他のレビュワーさんの否定的な意見を読むと、「確かに、その通りだ」と思ってしまいました。 実際私の周りでも賛否両論でした。その理由として、 ・3つの視点で描くが、その時間軸がバラバラ ・状況説明の一切無いストーリー展開 ・常につきまとう不安感と緊張感(=単調?) ・時間軸やシーンは違っても情景がほぼ同じなので分かりづらい ・音がうるさい ・登場人物同士の会話が少なく、名前を呼ぶシーンもほぼ皆無かつ、上記の"状況説明がないストーリー展開"なので、誰が何のために何をしているのかがイマイチ掴みづらい ・英国軍の人たちの顔がみんな似てるから誰が誰か分かりづらい(それはお前だけやろ) などが挙げられますかね? ですが、顔が似ているってのは置いといて、上記の要素こそ、このダンケルクの良いところではないかと思いました。 私はIMAXで見たのでその音響の大迫力たるや。 最初のシーンの銃撃音から引き込まれました。音楽も素晴らしく、時計の秒針を表現したBGMが天才的なまでに映画の緊張感と絶望感を満たしてくれていました。 映画は104分ですが160分くらいに感じ、こんなに見るのに体力を要する映画は久しぶりでした。 状況説明のない展開も、普通の理解力のある方なら分かるものですし(最初のケガ人を運ぶシーンなんて学生の頃なら意味わからんかっただろうけど)、3つの視点の時間軸が揃う場面では思わず「おおおお」となってしまいました。 そして何と言ってもこの映画、敵のドイツ軍が出てきません。 もちろん戦闘機や銃撃、魚雷などで、その存在は映画の世界にはありますが、直接の描写はありません。 全編を通して「生き延びようとする英仏国軍」の奮闘が描かれています。 なので私は「敵軍の残虐さ」や「どちらが善であり悪であるか」という要素を全く考えることなく、 「戦争そのものの恐ろしさ、人々の生き延びようとする姿勢」をひたすらに追い続けることができました。 敵が出てこないのでカタルシスを感じることも特になかったです。 ふぅ、良かったね、頑張ったね。って感じでした。 帰ってからもあんなシーンやこんなシーンが頭から離れず(これが本当にすごくて全く離れない)、もう一度見たくなりました。 青年たちの「ただ真っ直ぐに生きる姿勢」とそれを支える政府の努力を無駄なく描いた(個人的に)新しい戦争映画でした。 こういった映画がアカデミー賞とれるといいな。