코멘트
“愛じゃなかったし、一方的なもの”ながら、抑えられない気持ち。教師と教え子の間で、微妙であり、でもとても芯の強いそんな心理が、繊細に描写される映画。 「この恋愛小説がすごい!'06年版」1位の小説を『世界の中心で愛を叫ぶ』('04)の行定勲監督が映画化。監督曰く「見る側の恋愛偏差値が試される映画」。「ナラタージュ」は、ナレーションで物語を語る映画用語。10年以上あたためて、このキャスティングが実現したから動き始めた渾身作らしい。 高校生時代、大学生時代、現代、3つの時間軸に分けて、泉(有村架純)が葉山(松本潤)に抱く想いの背景をゆっくり紐解く展開になっている。 “愛じゃなかったし、一方的なもの”、映画に出てくるセリフそのまま、一筋縄では説明出来ない微妙な心理がこの映画の特徴。有村架純のどこかいつも冷静な表情と、時に激しく気持ちを解放する表情とで、静かに表現されていたと思う。小野(坂口健太郎)もまた同様、“一緒なんだよ。私も同じ気持ちで先生の事見てる”、この映画が描く、どうにもならない一方的な気持ち、の象徴として描かれていると思う。 情景や物を人の心理に重ねて描いているのも、この映画のもう1つの特徴。雨が降る場面を通じて、泉と葉山の心が繋がっていく。坂口からもらう靴を履く事と脱ぐ事で、泉の小野と葉山への心の向きを象徴している。懐中時計が止まる・動き出すシーンを、泉の心の動きに重ねている。監督のアートな仕掛けが、映画の雰囲気をより深くしていると思う。 最後に、1つこの映画の大きな欠点は、葉山の泉への想いの背景を丁寧に描けていないところ。泉は教え子であるわけで、その禁断の関係に向かうには、もっと心の葛藤があったり、決定的に心が揺れるシーンを描くべきだったと思う。残念ながら、簡単に教え子に手を出したモラル欠如な教師に映ってしまっている。
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