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海賊映画で筆頭に上がるのは、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長の強烈キャラが受けて、シリーズ化された「パイレーツ・オブ・カリビアン」だろう。 ハリウッドパワーを見せつける、大掛かりなロケやセットで、息つく暇もないぐらい、アクションや笑いを詰め込んだアトラクション映画だが、その作品に肩を並べるぐらい、パワフルでユーモア満載の海賊映画が、韓国映画の「パイレーツ」だ。 しかも、女海賊役は、「私の頭の中の消しゴム」「四月の雪」などで知られる正統派女優、ソン・イェジン。 アクションに真正面から挑み、闘う女の姿をスクリーンに焼き付ける。 ひと皮むけたクールビューティーぶりを存分に堪能できる。 朝鮮建国前の時代、明の皇帝から贈呈された朝鮮建国の証しの印章を運んでいた使節船は、クジラとぶつかり、印章をクジラに飲み込まれてしまう。 国の混乱を危惧した王の側近は、海賊に印章を奪われたと嘘の報告をし、朝鮮初代国王から海賊討伐及び印章奪回の命令が下った。 猶予期間は15日間。水軍長に選ばれたモ・フンガフは、今は山賊となっている因縁の相手、チャン・サジョンを討ち取ろうとするが、サジョンもクジラの腹に眠る財宝を狙って、仲間と共に海に漕ぎ出すのだった。 クライマックスで登場人物たちが、海上対決を繰り広げるまで、様々な人間模様が周到に描かれていく。 コミカル担当の好漢キム・ナムギル演じるサジョンは、元々、武家出身者ながら山賊に転じ、財宝を狙って海にまで足を伸ばす男だが、道中で彼が出会う、ひと癖もふた癖もあるキャラクターが、笑いとアクションを運んでくる。 一方、ソン・イェジン演じる女海賊ヨウォルは、冷酷非道なソマ船長と船員の命を守る戦いを繰り広げ、後々ソマから命を狙われることとなる、過酷な運命が待ち受ける女として描かれる。 だが、サジョンと出会ってからは、敵対転じて恋が始まるような展開もあり、ツンデレの裏にある女心も垣間見えるのだ。 陸上でも、大車輪が追いかけてくるような、大掛かりなアクションシーンにハラハラ、ドキドキさせられるが、様々な思惑を持つ敵味方が結集し、死闘を繰り広げる船上シーンは、海賊映画のセオリーを裏切らない見事な迫力だ。 中でも一番目を引くのが、ヨウォルで、クジラとも心を通わせる繊細な面を見せる一方、ロープを駆使して飛び回りながら、剣を片手に闘いに挑む。 まるで、宝塚歌劇団の娘役が、男役に転換したぐらいの大変身をやってのけている。 その姿は、新しいソン・イェジンの誕生と言っていいくらいの素晴らしさだ。
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